預人(読み)あずかりにん

精選版 日本国語大辞典 「預人」の意味・読み・例文・類語

あずかり‐にん あづかり‥【預人】

〘名〙
他人から金銭物品土地などを預かっている人。預かり主。預かり手。あずかりうど。
高野山文書‐久安六年(1150)六月八日・御室御所高野山御参籠日記「申刻著麻津宿、件所宰相中将領也。彼宰相仰預人大光房兼賢、令三間四面屋一宇
犯罪などの理由で預けられた者を保護監視する人。あずかりうど。
吾妻鏡‐建保元年(1213)二月一八日「薗田七郎成朝遁出預人之家逐電」

あずけ‐にん あづけ‥【預人】

〘名〙
① 他人に金銭や物品などを預け、保管をしてもらう人。預け主。預け手。
※財政経済史料‐二・経済・農政・勧農法・元祿二年(1689)八月「御預け人在之衆、御預け人を結構に会釈之由相聞候」
身柄第三者に預けられて監視を受ける人。
※後日之式条‐一・寛元二年(1244)一〇月九日「預人事、令居于一所者、可其煩歟。常可預改矣」

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