普及版 字通 「頡」の読み・字形・画数・意味
頡
15画
[説文解字]
[字形] 形声
声符は吉(きつ)。吉に、詰める、結ぶ意があり、力のこもった状態をいう。〔説文〕九上に「直項なり」とあり、うなじをのばし、頸をたてた形をいう。金文に「余、頡岡(剛)して君に事(つか)ふ」という語があり、〔淮南子、脩務訓〕に「嚴志頡頏(けつかう)の行る」というのに当たる。容易に人に頭を屈しない、志操のあることをいう。
[訓義]
1. うなじをのばす、くびをすえる、直立するかたち。
2. とび上がる、高くする、高く上がる。
3. 強く大きい、いかつい。
4. へらす、きしる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕頡 ノボル・トビノボル/頡頏 ヒトカヘリ・ヒトクダリ・トビクダル 〔字鏡集〕頡 トビノボル・トビアガル・ノボル・アカツキ
[声系]
〔説文〕に頡声として襭を収める。字はまたに作り、衣の裾を帯にとめる、つまどることをいう。
[熟語]
頡滑▶・頡▶・頡亢▶・頡皋▶・頡頏▶・頡史▶
[下接語]
軒頡・倉頡・蒼頡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報