頤筋(読み)オトガイキン

デジタル大辞泉 「頤筋」の意味・読み・例文・類語

おとがい‐きん〔おとがひ‐〕【×頤筋】

《「オトガイ筋」と書く》表情筋一つ下顎骨側切歯部分から起こり、オトガイ部皮膚につく。オトガイ部の皮膚を引き上げ、梅干の種のようなしわをつくる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の頤筋の言及

【あご(顎)】より

…おとがいの内部には骨(下顎骨のおとがい三角trigonum mentaleという部)があり,表面は皮膚で包まれている。骨からは顔面筋の一つであるおとがい筋musculus mentalisが起こって皮膚についているため,この筋が収縮すると,あごの前面にモモの種のようなくぼみを生ずる。おとがいが前方に突出しているのは近代人類の特徴で,原人やサルでは下顎骨の歯槽部(歯を植えている部分)が舟底状に大きく突出しているために,おとがいの部分はその下にかくれた形で隆起をなさない。…

※「頤筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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