頻に(読み)シキニ

デジタル大辞泉 「頻に」の意味・読み・例文・類語

しき‐に【頻に】

[副]しきりに。
「果たせずこれを𠮟る。その申し様、―腹がいたい」〈咄・醒睡笑・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「頻に」の意味・読み・例文・類語

しき‐に【頻に】

〘副〙 何度も何度も。しきりに。
万葉(8C後)三・四〇九「一日(ひとひ)には千重浪(ちへなみ)敷爾(しきニ)思へどもなぞその玉の手に巻きがたき」
咄本・醒睡笑(1628)一「果せずこれを叱る。その申様しきに腹がいたい」
[補注]奈良時代の「しきに」は、動詞「しく(頻)」から派生したものであり、近世の「しきに」は、「しきりに」の形が固定したあとで、それから変化したもの。

しきり‐に【頻に】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android