頻に(読み)シキニ

デジタル大辞泉 「頻に」の意味・読み・例文・類語

しき‐に【頻に】

[副]しきりに。
「果たせずこれを𠮟る。その申し様、―腹がいたい」〈咄・醒睡笑・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「頻に」の意味・読み・例文・類語

しき‐に【頻に】

  1. 〘 副詞 〙 何度も何度も。しきりに。
    1. [初出の実例]「一日(ひとひ)には千重浪(ちへなみ)敷爾(しきニ)思へどもなぞその玉の手に巻きがたき」(出典万葉集(8C後)三・四〇九)
    2. 「果せずこれを叱る。その申様しきに腹がいたい」(出典:咄本・醒睡笑(1628)一)

頻にの補助注記

奈良時代の「しきに」は、動詞「しく(頻)」から派生したものであり、近世の「しきに」は、「しきりに」の形が固定したあとで、それから変化したもの。

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