額当(読み)ひたいあて

精選版 日本国語大辞典 「額当」の意味・読み・例文・類語

ひたい‐あてひたひ‥【額当】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 冠の額にあてて巾子(こじ)後部で結ぶ紐。抹額(もこう)
    1. [初出の実例]「大嘗会、小忌舞人、衛府輩、着垂纓冠額充」(出典西宮記(969頃)一七)
    2. 「われもいまはひたひあてせむとて」(出典:今鏡(1170)六)
  3. 岐阜県北部や香川県の広島などで、葬列の位牌持ちなどの重要人物が額につける三角形の紙をいう。ひたいがみ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 大嘗会 名詞 実例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android