広島(読み)ひろしま

精選版 日本国語大辞典 「広島」の意味・読み・例文・類語

ひろしま【広島】

[1]
[一] 広島県南西部の地名県庁所在地。太田川のデルタ上に発達。天正一七年(一五八九毛利輝元築城に始まる。のち福島氏が入封し、江戸時代は浅野氏四二万六千五百石の城下町として発展。明治以後軍都としての性格が強く、日清戦争時には大本営が置かれ、第二次世界大戦までは旧日本陸軍第五師団司令部の所在地であった。第二次世界大戦では昭和二〇年(一九四五)八月六日に原子爆弾を投下されて壊滅的な打撃を受けた。戦後は国際平和文化都市として復興。現在は自動車・造船・産業機械・工作機械などの重工業と食料品・家具などの軽工業が発達し、カキ・ノリを養殖。明治二二年(一八八九市制。昭和五五年政令指定都市。八行政区をおく。
[2] 〘名〙 「ひろしまやかん(広島薬鑵)」の略。
洒落本・青楼夜世界闇明月(1789‐1801)数有間勤傾契「『手めへせんどもって来たひろしまはどうした。』『アイおいらんのひばちへ湯をわかしておきいした。』」

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デジタル大辞泉 「広島」の意味・読み・例文・類語

ひろしま【広島】

中国地方中部の県。瀬戸内海に面する。かつての安芸あき備後びんご2国にあたる。人口286.1万(2010)。
広島県南西部の市。広島湾に注ぐ太田川流域の三角州にある。県庁所在地。指定都市機械工業商業が盛ん。もと浅野氏の城下町。日清戦争以来軍都として発展、1945年8月6日に史上最初の原子爆弾が投下された。平和記念公園がある。国際平和文化都市。人口117.4万(2010)。
[補説]広島市の8区
安芸区安佐北区安佐南区佐伯区中区西区東区南区
書名別項。→ひろしま

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日本歴史地名大系 「広島」の解説

広島
ひろしま

塩飽本しわくほん島の西に位置する。東西三一町・南北四三町、島回り四里四町と塩飽諸島中最大の島で(塩飽島諸事覚)五浦が幕府直轄の島中船方領。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「広島」の意味・わかりやすい解説

広島
ひろしま

香川県北西部,塩飽諸島中最大の島。 1958年丸亀市に編入される。最高点は王頭山 (312m) 。花崗岩類に変質古生層,石英斑岩,讃岐岩質安山岩などをはさみ,岩質のもろいところが谷や湾となり,湾奥に江の浦,立石,茂浦,市井,青木などの集落がある。採石,畑作沿岸漁業を行う。採石は青木,甲路などが中心地で,黒雲母花崗岩の青木石がとれる。丸亀港から江の浦まで定期船がある。面積 11.66km2。人口 453 (2000) 。

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デジタル大辞泉プラス 「広島」の解説

広島

香川県丸亀市、多度津港の北約9キロメートルに位置する塩飽諸島の島。面積は約11.66平方キロメートルで同諸島最大。島の西側にある王頭山(標高312メートル)は同諸島の最高峰。戦国時代末期、長宗我部氏に敗れた香川・長尾一族の落人が住みついたのが島の始まりと伝わる。良質の花崗岩を産出し、沿岸漁業も盛ん。

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