改訂新版 世界大百科事典 「顔氏家廟碑」の意味・わかりやすい解説 顔氏家廟碑 (がんしかびょうひ)Yán shì jīa miào bēi 中国,唐の顔真卿の代表的な楷書作品。文も彼の手になる。780年(建中1),吏部尚書在任中に長安で書いた。父の惟貞のために廟をつくり,この碑を立てて顔家の履歴を詳しく述べているのであるが,彼の楷書の中でもっとも個性が強烈である。その方正な,エネルギーが内に凝結したような楷書は,実に堂々としていて,直接に迫ってくるものがある。碑は現在,西安碑林に保存されている。執筆者:外山 軍治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by