楷書(読み)かいしょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

漢字の書体の一つ。真書正書ともいう。字義に,法,式,,模などの意味があるように,一点一画を正確に書く書体。隷書から生じたもの。書道史的にみると,中国,鍾 繇 (しょうよう) や東晋の書聖王羲之らにより確立され,北魏,隋の碑刻などを経て,初唐にいたり欧陽詢虞世南褚遂良 (ちょすいりょう) の3大家により空前盛観を呈した。その楷書の代表作はそれぞれ,『九成宮醴泉銘』『孔子廟堂碑』『雁塔聖教序』。

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百科事典マイペディアの解説

正書,真書とも。漢字書体の一つで,一点一画を正確に書き,方正な形にまとめる書体。隷書から脱化して生まれたもの。末・三国時代ごろに芽ばえ,魏晋ごろに形成され,初唐に至って最も発達した。
→関連項目王羲之王献之欧陽詢行書虞世南祝允明鍾【よう】張旭碑碣楊凝式柳公権

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 漢字の書体の一つ。行書、草書に対してくずさない書き方で、隷書(れいしょ)の筆法を簡潔にしたもの。後漢の王次仲の作るところと伝えられる。正書。真書。現在一般に正式な場合の規準とされ、印刷活字の書体も、筆写の楷書の対応する形が最も普通に用いられている。→行書(ぎょうしょ)草書(そうしょ)
※玉塵抄(1563)二〇「楷書は筆法のことに云ぞ」 〔法書要録‐張懐瓘書断上〕

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

漢字の書体の1つで,真書・正書ともいう
後漢 (こうかん) に隷書 (れいしよ) から転じたくずさない標準的な書き方で,東晋の王羲之が芸術的に高めた。行書 (ぎようしよ) ・草書 (そうしよ) とともに三体といい,その中で最も一般化した。

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