風に付く(読み)カゼニツク

デジタル大辞泉 「風に付く」の意味・読み・例文・類語

かぜ・く

(「付く」が四段活用の場合)風に乗る。
きんの声―・きてはるかに聞こゆるに」〈須磨
(「付く」が下二段活用の場合)風に託する。
「―・けて知らぬ国に吹き寄せられて」〈竹取

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「風に付く」の意味・読み・例文・類語

かぜ【風】 に 付(つ)

  1. ( 「つく」が四段活用で ) 吹く風に従う。風にのる。
    1. [初出の実例]「琴のこゑ、かぜにつきてはるかに聞こゆるに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  2. ( 「つく」が下二段活用で ) 風にまかせる。風にのせる。
    1. [初出の実例]「風につけて知らぬ国に吹き寄せられて」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android