食道上神経節(読み)しょくどうじょうしんけいせつ(その他表記)supraoesophageal ganglion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「食道上神経節」の意味・わかりやすい解説

食道上神経節
しょくどうじょうしんけいせつ
supraoesophageal ganglion

環形動物節足動物,下等無脊椎動物の脳または脳神経節と呼ばれるもので,食道の背前方にある1対または1個の神経節。食道の下方にある食道下神経節とは,食道を左右から環状に囲む細胞集団である食道神経環を介して連絡している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の食道上神経節の言及

【脳】より

…脊椎動物の神経系において神経作用の支配的な中心をなしている部位をいい,無脊椎動物では頭部背側にある食道上神経節を脳または頭神経節という。脊椎動物では,脳(頭蓋腔のなかにある)は脊髄(脊柱管のなかにある)とともに中枢神経系を形造っているので,脳は中枢神経系の部分であるわけであるが,〈脳〉という言葉は,中枢神経系を代表するものとして〈中枢神経系〉の意味で用いられることもある。…

※「食道上神経節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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