飽足(読み)あきだり

精選版 日本国語大辞典 「飽足」の意味・読み・例文・類語

あき‐だり【飽足】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「あきたる(飽足)」の古形「あきだる」の連用形の名詞化 ) 十分に満足すること。
    1. [初出の実例]「汝(な)が恋ふる妹(いも)の命(みこと)は飽足(あきだり)に袖振る見えつ雲隠るまで」(出典万葉集(8C後)一〇・二〇〇九)
    2. 「上戸の酒に飽足(アキダリ)のなきををかしがれども」(出典:仮名草子浮世物語(1665頃)四)

飽足の補助注記

万葉例は「あきだらに」とよみ「あきたりないので」の意とする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「飽足」の読み・字形・画数・意味

【飽足】ほうそく

満足する。

字通「飽」の項目を見る

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