餠の形(読み)もちのかた

精選版 日本国語大辞典 「餠の形」の意味・読み・例文・類語

もち【餠】 の 形(かた)

  1. 餠屋がその看板にした餠の形をしたもの。
    1. [初出の実例]「望月やくはぬ餠屋の餠の形〈重安〉」(出典:俳諧・糸屑(重安編)(1675)秋)
  2. 転じて、見せかけだけで実質のないもの。その地位にありながら実権の伴わないもの。
    1. [初出の実例]「将軍位高しといへ共、是はひっきゃう餠のかた」(出典:浄瑠璃・相模入道千疋犬(1714)一)
  3. 似たりよったりであること。特色のないこと。
    1. [初出の実例]「十が十餠(モチ)の形(カタ)昨日新しきも今日は古く、固(もとより)古きは猶古し」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)放屁論)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android