実質(読み)ジッシツ

デジタル大辞泉 「実質」の意味・読み・例文・類語

じっ‐しつ【実質】

実際事物に備わっている内容性質。「形式ばかりで実質が伴わない」⇔形式
臓器本来の生理機能を営む組織。→間質かんしつ
[補説]「実質的に」の意で、副詞的に用いられることもある。「両者実質同じと考えられる」
[類語]内容中身実体内実じつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「実質」の意味・読み・例文・類語

じっ‐しつ【実質】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 実際に備わっている性質や内容。
    1. [初出の実例]「精神百般の病症を診察し其実質(ジッシツ)に照応する中枢の処」(出典福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉一〇〇)
    2. 「彼の頭脳が不透不明の実質から構成されてゐて」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)
  3. 固体のこと。
    1. [初出の実例]「三質は何とかする。虚質実質浮質なり。各の気を虚質とす。堅き物を実質とす。水の類を浮質とす。天下の万類三質に外ならず」(出典:博物新編訳解(1868‐70)〈大森秀三訳〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「実質」の読み・字形・画数・意味

【実質】じつしつ

なかみ。

字通「実」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実質」の意味・わかりやすい解説

実質
じっしつ

形と実質」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android