館跡(読み)たてあと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「館跡」の意味・わかりやすい解説

館跡
たてあと

河川沼沢などに面する丘陵の自然地形を利用し,堀や土塁などを設けた小規模な砦 (とりで) のことで,東北地方では「たて」「たち」と称する。その内部には,掘立柱址や竪穴住居址がみられることもあるため,日常生活の行われた場合もあった。東北地方,ことに北部東北地方に濃厚に分布しているが,中世から近世初頭にかけての在地土豪の分立が生み出した砦である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android