普及版 字通 「饉」の読み・字形・画数・意味
饉
20画
[字訓] ききん
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(きん)。は飢饉に際して巫を焚いて祈る形である(かん)に従う字。声の字には飢饉に関するものが多い。〔説文〕五下に「の孰(みの)らざるを饉と爲す」とし、字条に「の孰らざるをと爲す」とするが、と穀との区別なく、すべて凶作を饉といい、饉による飢餓の状態をという。
[訓義]
1. ききん。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕饉 ウウ・コン 〔字鏡集〕饉 ウウ・ウヱ・コム
[語系]
饉gin、kii、(飢)kieiは声義が近い。(幾)kii、xitと声近く同系の語で、幾殆・希少の意がある。
[下接語]
餓饉・飢饉・饉・凶饉・行饉・荒饉・疲饉・兵饉
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報