香雪酒(読み)こうせつしゅ

飲み物がわかる辞典 「香雪酒」の解説

こうせつしゅ【香雪酒】


紹興酒一種で、元紅酒と同様にもろみを製し、そこに麦麹を追加して糖分を増し、糟焼と呼ばれる元紅酒を圧搾した後に残る酒かすを蒸留してつくった粕取り焼酎を添加した後、もろみの状態でねかしてから圧搾し、甘い酒に仕上げたもの。4種類の紹興酒のうちでもっとも甘く、糖分は20~25%。アルコール度数18~20度。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の香雪酒の言及

【紹興酒】より

… 紹興酒にはいくつかの種類がある。標準品というべきものが元紅酒(ユワンホンチユウ),それよりも50%程度原料米を多く用いた濃醇(のうじゆん)なものが加飯酒(チアフアンチユウ),紹興酒のかすからとった焼酒(焼酎)を仕込み水の一部に使った甘い香雪酒(シアンシユエチユウ),仕込み水の代りに3年以上陳醸(熟成)の元紅酒を使った,ぜいたくな酒を善醸酒(シヤンニアンチユウ)という。また,表面に厚くセッコウを塗り,それに精細な彫刻を施し,多彩に着色したつぼに入れた花彫酒(ホワテイアオチユウ)や,生まれた女児が嫁入りするまで地中に埋めて陳醸する女児酒(ニユーアルチユウ)も,品質的には加飯酒である。…

※「香雪酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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