日本歴史地名大系 「馬渡・束ヶ浦遺跡」の解説 馬渡・束ヶ浦遺跡うまわたり・そくがうらいせき 福岡県:古賀市青柳町馬渡・束ヶ浦遺跡[現在地名]古賀市青柳町 馬渡・束ヶ浦・道田・鹿場犬鳴(いぬなき)山塊から玄界灘方向に派生する丘陵、谷部にある遺跡。丘陵西側には青柳(あおやぎ)川が流れる。平成八年(一九九六)から同一四年にかけての二次にわたる発掘調査で、弥生時代―中世の複合遺跡であることが確認された。遺跡の主体は弥生時代で、環濠・住居跡・貯蔵穴群・甕棺墓群がある。甕棺墓群は丘陵を分けて二群からなり、合せて大型甕棺五基、小型甕棺二基が確認された。大型甕棺五基のうち四基は汲田式(弥生中期前半)、一基は金海式(弥生前期末―中期初頭)である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報