馬追(読み)うまおい

精選版 日本国語大辞典 「馬追」の意味・読み・例文・類語

うま‐おい‥おひ【馬追】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 野生の馬をさくの中に追い込んで捕獲すること。また、放牧の馬をさくの中に追い込むこと。
    1. [初出の実例]「如常出仕申候。従和泉、瀬崎之馬追被成候」(出典:上井覚兼日記‐天正二年(1574)九月一日)
  3. 荷や客を馬にのせて追って行くこと。また、その人。馬方。馬子(まご)
    1. [初出の実例]「此は遠国からみやこだいりえみつぎ物を馬にをうせて上(のぼ)する馬をいがうたうたうたなり」(出典:玉塵抄(1563)五)
  4. キリギリス科の昆虫。北海道を除く日本各地の草むらにすむ。雄は前ばねの基部に発音器があり、八~九月ごろ、スイッチョと鳴き、雌は尾部に剣状の産卵管をもつ。全長約三・五センチメートルの淡緑色で、頭部および前胸部は褐色を帯びる。うまおいむし。すいっちょ。はたおり。すいと。《 季語・秋 》 〔俳諧・篗纑輪(1753)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

動植物名よみかた辞典 普及版 「馬追」の解説

馬追 (ウマオイ)

学名Hexacentrus japonicus
動物。キリギリス科の昆虫

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の馬追の言及

【馬追丘陵】より

…北部はジャガイモなどの畑作やリンゴ栽培,南部では酪農が行われる。北部山麓に馬追(うまおい)温泉(単純硫黄泉,16℃),南麓に鶴の湯温泉(純食塩泉,11℃)がある。東麓を室蘭本線,国道234号線が通る。…

※「馬追」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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