コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

馬子 まご

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

馬子
まご

荷物や人を運ぶ馬の口をとることを職業とする者。古く駅伝制度のもとでは農民が夫役 (ぶやく) で駅馬の馬子をつとめたが,鎌倉時代以降次第に専業の交通労働者としての馬子が現れ,馬借 (ばしゃく) といわれて,年貢や商品の運搬にあたった。江戸時代には,伝馬助郷などの課役をはじめ,乗用馬の口をとる馬方が多かった。馬子の労働歌馬子歌である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ま‐ご【馬子】

馬をひいて人や荷物を運ぶことを職業とした人。うまかた。うまおい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

まご【馬子】

馬を使って人や物資を運ぶことを業とするもの。馬追い,馬方などとも言う。馬背によるもので,馬車を扱うものは〈御者〉と呼んで区別する。古代・中世においては馬子を専業とするものはまれで,農民が行うことがほとんどであった。専業者の活動が盛んになるのは中世後期で,近江や大和などの馬借(ばしやく)と呼ばれるものである。近世に入っても,江戸幕府が車両の使用を禁止したため馬車は使用されず,専門の馬背輸送業者が各地に出現した。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

まご【馬子】

馬に人や荷をのせて運搬することを職業とする人。うまかた。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

馬子
まご

駄馬や伝馬(てんま)を引いて荷物や人を運ぶ職業の者。律令(りつりょう)制によりできた駅制の駅馬の馬子は、賦役に徴用された公民であったが、しだいに馬借(ばしゃく)とよばれる馬子が現れ、商品流通の発達した室町時代の主要街道で完全に職業化した。江戸時代になると、馬子は馬追い、馬方(うまかた)、馬曳(うまひ)きなどともよばれ、数も仕事も増えたが、旅人を恐喝し金品を巻き上げるなどの事件も増えた。なお、馬子が道中に歌った馬子唄(まごうた)には、いまも残るよい唄がある。[深作光貞]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

馬子の関連キーワード行き掛けの駄賃碓氷の馬子唄坂は照る照る津軽三下り南部馬方節馬子に縕袍小諸馬子唄道中馬方節鈴鹿馬子唄大伴小手子箱根馬子唄あいの土山蘇我河上娘駒牽き唄蘇我蝦夷佐伯御室迹見赤檮物部守屋崇峻天皇馬追い唄

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

馬子の関連情報