馳せ散らす(読み)ハセチラス

デジタル大辞泉 「馳せ散らす」の意味・読み・例文・類語

はせ‐ちら・す【×馳せ散らす】

[動サ四]全速力で馬を駆けさせる。
「用経は、馬に乗りて、―・して殿に参りて」〈宇治拾遺・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「馳せ散らす」の意味・読み・例文・類語

はせ‐ちら・す【馳散】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 馬を走らせて敵をけちらす。
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 サ行四段活用 〙 全速力で馬を走らせる。
    1. [初出の実例]「此よりやがて馳散して去(い)ねと云ければ」(出典今昔物語集(1120頃か)二五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android