日本歴史地名大系 「高原新田」の解説 高原新田たかはらしんでん 栃木県:塩谷郡藤原町高原新田[現在地名]藤原町高原高原山北西麓の高原状平地にある。万治二年(一六五九)の地震で被害にあった湯本塩原(ゆもとしおばら)村(現那須郡塩原町)の村民六軒が、寛文五年(一六六五)頃移住してきたのが始まりとされる。また承応年間(一六五二―五五)の地震で塩原の元湯(もとゆ)温泉(現同上)の湯口がふさがれたため、各地へ移住した同村民により開かれたともいわれる(地誌取調)。延宝五年(一六七七)の五十里(いかり)村の願書(赤羽守治文書)には、同村と藤原村との間の「新田」での荷物継立が願出されており、当村はこの頃までに形成されていたとみられる。元禄郷帳には湯本塩原村枝郷として村名がみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報