高天町(読み)たかまちよう

日本歴史地名大系 「高天町」の解説

高天町
たかまちよう

[現在地名]奈良市高天町

高天市たかまいち町の南に位置。高間とも書く。油坂あぶらさか町の東上方にあたるので、町名地形の高い場所を示すものであろう。「奈良曝」に「町役卅二軒」とある。「大乗院雑事記」康正三年(一四五七)二月二五日条に「高間」「高間之阿弥院」の名がみえる。南都七郷の一つ西御門にしみかど郷のうちに「高(天)南ノツラ」があり、中世は興福寺寺務の支配下にあった。

室町時代には南都仏所の一、高矢仏所(高間仏所)があり、東大寺法華堂に古く安置されていた不動明王像の応安五年(一三七二)の修理銘に「仏師高天円源」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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