高安寺村
こうあんじむら
[現在地名]栄町高安寺
大面町村の南にあり、南は小滝村と接する。宮ノ前(金剛寺跡伝承地)からは中世期珠洲系の陶質土器が出土している。永禄三年(一五六〇)の貫屋家兼売券案(来田文書)に「こうあんし」とあるが、開発名主弥五兵衛の先祖が文禄元年(一五九二)に信濃国より来住、当地を開発したという伝えもある。
慶長三年(一五九八)頃の新発田御領内高付帳(新発田市史資料)には小滝村など四村と並記され、七六九石とある。同一〇年の給知方村々高目録(同資料)では毛付五三石六斗余・荒七四石六斗余。同一五年頃の給知方ほど役帳(同資料)によれば一軒が炉役二斗を、「こうあん寺左京」が山手五斗を負担。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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