高松城下図屏風(読み)たかまつじようかずびようぶ

日本歴史地名大系 「高松城下図屏風」の解説

高松城下図屏風
たかまつじようかずびようぶ

八曲一双

原本 松平公益会

解説 紙本著色。「小神野夜話」に「片原町、兵庫町は御堀上へ掛作り御座候、其後納屋引申候、是は古き御絵図に有之、拝見致候て記置申候、御先代町絵図屏風有之、表坊主預りにて御座候」とある屏風図とおもわれる。松平頼重入部直後の正保年間頃の製作との説があるが、内藤昌氏は図中の景観からして上限は時の鐘の設置時期、承応二年九月頃、下限は浄願寺再興の時期、同三年七月とする。平井聖氏は寛文九年から延宝元年の頼重隠退後に、彼の業績を記念するため描かれたとする。作者不明。北側から高松城を中心にした鳥瞰図で、城下町の東西全域、南は寺町・古馬場町辺りまで、町並・建築物・街路や歩く人々まで克明に描かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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