鳥瞰図(読み)ちょうかんず(英語表記)bird's-eye view

  • ちょうかんず テウカンヅ
  • ちょうかんず〔テウカンヅ〕
  • 鳥×瞰図
  • 鳥瞰図 bird’seye view

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高い視点位置からの透視図で,ちょうどが高いところから地上を見おろすように,高い視点から見おろしたように描いた図をいう。広い空間にあるさまざまな物体相互関係を写実的に説明できる。現在のような真上から見おろしたに表わす地図の形が定着する前の,1600~1800年代ヨーロッパでは,鳥瞰図による市街図がよく作成された。

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百科事典マイペディアの解説

bird's-eye viewので,鳥の目で斜め上方から見おろしたような立体的地図または風景図。おもに地形,集落道路境界などを示すため,近代的地図の手法が生まれる前に多く作成された。とくにヨーロッパでは中世以降,都市鳥瞰図が多く作られた。19世紀末以降,地形を俯瞰的に立体化したブロックダイヤグラムの方法が発達。さらにコンピューターグラフィックスによりさまざまな表現が試されるようになった。

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世界大百科事典 第2版の解説

鳥のに写る景色さながらに,高みから見おろしたように描いた図。記号図式によって地形・地物を描く近代地図の出現前に,絵画的手法で特定地域の状況,たとえば地形や耕地・集落,道路・水路,境界などを示したのがはじまりで,ヨーロッパでとくに発達した都市鳥瞰図のような大縮尺図から,日本の荘園図あるいは国絵図のようなかなりの広域を扱ったものまで,中世以降各種各様の鳥瞰図が作成された。わかりやすいため,今日でも主として旅行者や観光客相手の案内図として作られており,絵画またはデザインとしての鑑賞価値の高いものもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地表面を上空から斜めに見下ろしたようすを図に描いたもの。俯瞰図(ふかんず)ともいう。起伏のある土地に用いることが多い。立体感や遠近感がよく表され、土地の状況を把握しやすい。しかし、地図のように、距離、方向や面積を正しく読み取ることはむずかしい。また、遠方ほど省略されたり、山や丘の向こう側が表現されないという欠点もある。建物や樹木なども実物に近い形に絵画的に描かれることが多く、観光案内図などに用いられる。

[五條英司]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 高所から地上を見おろしたように描いた図。転じて、全体を見渡すような広い視野をもった考え方や文章。鳥目絵(とりめえ)。俯瞰図。
※青年(1910‐11)〈森鴎外〉一三「社会の出来事は、謂はば永遠の形の下に見た鳥瞰図(テウカンヅ)になって、新聞を飾るだらう」

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