知恵蔵 「高気圧酸素治療」の解説 高気圧酸素治療 2気圧程度の高気圧下で装着したマスクから酸素を吸入する治療法で、血流障害や内出血、腫れなど低酸素状態にある症状の治療に有効である。本来褥瘡(じょくそう)など、寝たきりによる局所的圧迫による組織壊死障害を、患部の細胞を活性化して血管新生を促すことと酸素の殺菌作用をもって治療するのに用いられてきたが、筋挫傷、捻挫などスポーツ障害の治療にも応用されるようになった。また長野オリンピックでスケート選手の疲労回復にも活用された。 (鈴木正成 早稲田大学スポーツ科学学術院特任教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by