高速桁上げ回路(読み)こうそくけたあげかいろ(その他表記)high-speed carry circuit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高速桁上げ回路」の意味・わかりやすい解説

高速桁上げ回路
こうそくけたあげかいろ
high-speed carry circuit

コンピュータの演算速度を高めるために考案された電子回路演算装置の各桁で発生する桁上げビットの影響は,最上位ビットに到達するまでに時間がかかり,これが演算速度を上げられない大きな原因となっている。そこで桁上げを高速化するための種々の工夫がなされている。たとえば,2つの数を並列加算するとき,各ビットの加算器において,桁上げ入力に関係なく桁上げが発生する条件と桁上げ入力があった場合,その桁上げが次段の加算器に伝わる条件を論理回路に送って高速に最上位ビットの桁上げを得るものがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android