高部古墳群(読み)たかべこふんぐん

日本歴史地名大系 「高部古墳群」の解説

高部古墳群
たかべこふんぐん

[現在地名]木更津市請西 高部・千束台

木更津市街地に面した西端の丘陵尾根上に所在する総数五〇基以上の古墳群で、平成四年(一九九二)・同五年に発掘調査が行われた。古墳群の形成時期は前期から終末期までの長期間に及ぶが、最も注目されるのは三世紀中葉―後葉に築造された二基の前方後方墳である。このうち三二号墳は墳丘長二七メートルで、後方部の中心主体から獣帯鏡の鏡片と鉄鎗、周溝内埋葬施設の上部から手焙形土器、墳頂部から東海系の高坏群が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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