鬱鬯(読み)うつちよう(ちやう)

普及版 字通 「鬱鬯」の読み・字形・画数・意味

【鬱鬯】うつちよう(ちやう)

鬱金草で香をつけた酒。祭祀に用いる。金文には「秬鬯一(いう)」のようにいう。〔礼記礼器侯相ひするに、(そそ)ぐに鬱鬯を用ふ。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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世界大百科事典(旧版)内の鬱鬯の言及

【青銅器】より

…これが殷後期で,中国青銅器製作の最初の頂点である。器の種類として,祭祀に使う最も貴重な酒とされた黒キビの酒(秬鬯(きよちよう))を入れる有肩尊,それに香りをつける香草(鬱(うつ))の煮汁を入れておく中型のつぼ(壺(こ)),つる付きの小ぶりのつぼ(卣(ゆう)),両者を混ぜて注ぐための水さし形の容器(匜(い),盉(か),その香りつきの酒(鬱鬯(うつちよう))を入れておく蓋付きの箱形容器(方彝(ほうい)),その酒用かと思われる蓋付きの杯(觶(し)),その酒を汲むためのひしゃく(枓(と))などがある。この香草の香りのついた酒は祖先の霊にささげ,また高貴な賓客に供するもので,霊力にあふれた貴重な酒であった。…

※「鬱鬯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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