鬱/欝(読み)ウツ

デジタル大辞泉の解説

うつ【鬱/×欝】

[名]心が晴れ晴れしないこと。気がふさぐこと。憂鬱。「酒で―を散じる」「―状態」
[ト・タル][文][形動タリ]草木が生い茂っているさま。鬱蒼(うっそう)。
「周囲は老樹―として繁り」〈独歩・馬上の友〉

うつ【鬱】[漢字項目]

常用漢字] [音]ウツ(漢)
草木がこんもりと茂る。「鬱然鬱蒼(うっそう)
ふさがる。気分が中にこもる。「鬱鬱鬱血鬱積陰鬱躁鬱(そううつ)沈鬱憂鬱
こもった気が盛んなさま。「鬱勃(うつぼつ)
[補説]「欝」は俗字。
[難読]鬱金(うこん)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

うつ【鬱】

【鬱】 [音] ウツ
〔「欝」は異体字〕
草木がこんもりと茂る。 「鬱乎うつこ・鬱然・鬱蒼うつそう
物事の盛んなようす。 「鬱勃うつぼつ
とどこおる。 「鬱血」
気がふさぐ。 「鬱鬱・鬱積・鬱念・鬱憤・鬱悶うつもん・暗鬱・陰鬱・沈鬱・憂鬱」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

うっ‐・す【鬱】

〘自サ変〙 ⇒うっする(鬱)

うっ‐・する【鬱】

[1] 〘自サ変〙 うっ・す 〘自サ変〙 心がはれずふさがる。憂鬱になる。
※集義和書(1676頃)一一「君子と小人とにむかふ時、心と行と二になり、人前・独居又内外あり。これを一にせんとすれば、心すくみ気鬱(ウツ)するがごとし」
滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上「責られるにゃア何分うっす」
[2] 〘他サ変〙 うっ・す 〘他サ変〙
① ふさぐ。閉じる。
② (麹などを)むす。ねかす。

おおおおほほし【鬱】

〘形シク〙 ⇒おほほし

おぼおおぼほし【鬱】

〘形シク〙 ⇒おほほし(鬱)

おほほし【鬱】

〘形シク〙 (「おぼほし」とも)
① 対象の形、様子がはっきりしない。ぼんやりして明らかでない。
万葉(8C後)一七・三八九九「海女(あま)をとめ漁(いざ)りたく火の於煩保之久(オボホシク)つのの松原思ほゆるかも」
② 心が悲しみに沈んで晴れない。うっとうしい。
※万葉(8C後)五・八八四「国遠き路の長手を意保保斯久(オホホシク)今日や過ぎなむ言問(ことど)ひも無く」
③ 愚鈍である。
※万葉(8C後)一六・三七九四「はしきやし翁の歌に大欲寸(おほほしき)(ここの)の児らや感(かま)けて居(を)らむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

日米安全保障条約

1951年9月8日に対日講和条約と同時に署名された「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約」Security Treaty between Japan and the United States ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android