旺文社世界史事典 三訂版 「鬲・鼎」の解説
鬲・鼎
れき・てい
いずれも三足で立つのが特徴で,鬲は足が袋状(中空)になっており,湯をわかしたり穀物を蒸したりした。竜山文化期に土器としてさかんに使われた。鼎は足が棒状になっており,仰韶 (ぎようしよう) 文化後期には肉などを煮るために使われていた。ともに殷周時代には礼器として用いられ,特に鼎は「鼎 (かなえ) の軽重を問う」の故事が示すように重要な器であった。
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