鬼嵐村
おにがらしむら
[現在地名]横手市大屋新町字鬼嵐
大屋新町村の南東部の山裾にある大屋新町村の枝郷。「雪の出羽路」に「鬼嵐はいかなる義にやと古老にとへば、そのむかし日野備中殿在しける時、城に通ふに嵐烈しければ、此暴風を罵詈悪みて鬼嵐とはいひつるが、今もしかいへりといらふ」とある。
旧家の江津(現在藤原氏)彦右衛門家と阿部平右衛門家の先祖は九世紀末の元慶の乱の際、鎮守将軍小野春風に属し、乱鎮定後、江州へ帰国せず大屋村鬼嵐に土着したと伝える(横手郷土史資料)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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