日本歴史地名大系 「鬼村」の解説 鬼村おにむら 島根県:大田市鬼村[現在地名]大田市大屋町鬼村(おおやちようおにむら)久利(くり)村の西に位置し、静間(しずま)川の支流笹(ささ)川上流域に立地する。村名の起源となった鬼岩と称する地が現存する。鎌倉時代末期に作成されたと考えられる久利家系図(久利文書)に久利地頭七郎祐房の庶子として師房がみえ、「鬼村地頭」と記されている。永正一三年(一五一六)八月六日の久利郷市原村半分田数目録写(石見吉川家文書)によると、久利郷市原(いちはら)村九〇貫文の地の給主は鬼村玄蕃允と吉川経典であった。文禄三年(一五九四)一二月一日の南湘院・高次市介連署打渡状写(豊栄神社文書)によれば、長安(ちようあん)寺の末寺鬼村桂久(けいきゆう)寺に寺領四石余の地が打渡されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by