鬼神を泣かしむ(読み)きじんをなかしむ

故事成語を知る辞典 「鬼神を泣かしむ」の解説

鬼神を泣かしむ

芸術作品などが、人々を深く感動させることのたとえ。

[使用例] 人に迫る力がある、鬼神をもかしめるに足るなど評せられる作品の中にも、「ますらおぶり」の反対なものも随分とあります[折口信夫*茂吉への返事|1918]

[由来] 八世紀の中国、唐王朝の時代の詩人漢詩一節から。同時代の詩人、はくについて、「詩成れば鬼神を泣かしむ(できあがった詩は、霊魂や神々までをも泣かせるほど、感動的なものだ)」と絶賛しています。

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