魚な子(読み)ななこ

精選版 日本国語大辞典 「魚な子」の意味・読み・例文・類語

な‐な‐こ【魚子・&JISFC65;子・斜子・七子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 魚(な)の子の意という )
  2. 金属彫刻法の一つ。金属面に、魚の腹子のような粒を並べたように、細かい突起物を特殊な鏨(たがね)で浮き出させたもの。刀の装飾などに用いられた。なのこ。〔文明本節用集(室町中)〕
  3. ななこおり(魚子織)」の略。
    1. [初出の実例]「すれた奴思ひ捨たるうつせ貝〈千之〉 斜子(ナナコ)つぶれて袖の波よる〈友吉〉」(出典:俳諧・花洛六百句(1680))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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