鮫の歯(読み)サメのは

最新 地学事典 「鮫の歯」の解説

サメのは
鮫の歯

shark tooth

サメ類は,一般に肉食に適応してよく発達した歯を備える。上・下顎上に数列並び,最外側の歯が脱落すると顎の内側からつぎつぎと歯が生え,生涯にわたって何度でも生え換わる(車輪交換)。歯の形は種類によってさまざまであるが,歯冠の先端(尖頭)は鋭くとがり,切縁は刃状で鋸きよ歯を備えるものもある。歯の発生・構造は,体表の楯鱗じゆんりん(皮歯)と同じで,サメの歯はその鱗から由来したと考えられている。歯は,歯冠の外層を構成するエナメロイドと,内部の主体をつくる象牙質,歯根の骨様組織から構成されている。象牙質にはサメの種類によって,真正象牙質と骨様象牙質がある。顎の軟骨とは直接結合せず,口腔粘膜固有層に膠原線維の束によって支持される(線維結合)。サメ類の化石大部分は歯で,デボン紀以後の地層から多数発見されている。日本では石炭紀以降の地層から知られ,特に白亜紀と新第三紀のものが多い。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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