鯖読(読み)さばよみ

精選版 日本国語大辞典 「鯖読」の意味・読み・例文・類語

さば‐よみ【鯖読】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「よみ」は、数えること )
  2. 物を数えるとき二つずつ数えること。
    1. [初出の実例]「ふたつづつよむをば、鯖読と云事あり」(出典:名語記(1275)八)
  3. 自分の利益になるように、数をごまかすこと。数をいいかげんにごまかしていうこと。さば。
    1. [初出の実例]「鯖よみか千代にやといふて千代の春〈正勝〉」(出典:俳諧・富士石(1679)一)

鯖読の補助注記

語源的には諸説あるが、「名語記」の記述からすると、刺し鯖など二枚重ねを一連として数えた慣習から二つずつ数えることをいい、さらにそこからの意に転用したものかとも考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 出典 実例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む