日本歴史地名大系 「鳥取市街実測地図」の解説
鳥取市街実測地図
とつとりしがいじつそくちず
全七葉
成立 安政五年
原本 鳥取県立図書館
解説 鳥取城下の藩士受領地が判然としないために、安政四年五月から翌五年一一月の間に藩の算術家岡本程平・中村真一らによって測量作製された。一間が曲尺一分に測量され、屋敷地・田畑・道路・溝渠に至るまで実測の距離が尺の単位までそれぞれ記入され、さらに当時居住の藩士の姓名が記入されていて、きわめて精密な地図である。七葉の内容は(一)御堀端ヨリ袋川筋土手内マテ(二六三×四六五センチ)、(二)外吉方ヨリ川端通今町筋往来マテ(一六四×二三三センチ)、(三)御山円通寺ヨリ円護寺村太閤平ル辺栗谷筋マテ(二一一×二五一センチ)、(四)立川口土手筋ヨリ内吉方卯垣マテ(一二二×二二八センチ)、(五)新茶屋筋往来ヨリ丹後町通小松原マテ(一七三×一九五センチ)、(六)外市行徳筋往来ヨリ新茶屋筋往来マテ(一七四×二〇三センチ)、(七)今町筋往来ヨリ外市行徳筋往来マテ(一一〇×二〇七センチ)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報