日本歴史地名大系 「鳥居小路」の解説 鳥居小路とりいこうじ 京都市:東山区粟田口村中之町鳥居小路広道(ひろみち)の白川筋以南をいう。広道は三条以南は良恩寺(りようおんじ)の辻子(ずし)と称される。「雍州府志」(貞享三年刊)は、「凡自三条、北行黒谷門前道、謂鳥居小路、相当此天王社鳥居之前故也」と、粟田天王社(現粟田神社)の鳥居前だからといい、「山城名勝志」(正徳元年刊)は「土人云、粟田口北南禅寺前号鳥居小路、此街古有十禅師社鳥居」というが、鳥居小路を家名とするものが居住したことによる(粟田地誌漫録)という説が有力で、宝暦一二年(一七六二)刊の「京町鑑」に「青蓮院宮様坊官鳥井(ママ)小路氏居住のあとなりとぞ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報