鳩吹(読み)はとふき

精選版 日本国語大辞典 「鳩吹」の意味・読み・例文・類語

はと‐ふき【鳩吹】

  1. 〘 名詞 〙 山鳩を誘いよせるため、または鹿狩の際に猟師が鹿を呼んだり仲間に鹿のいることを伝えるために、手のひらを合わせて吹き、鳩の鳴き声に似た音を出すこと。また、同様の目的で用いられる楽器にもいう。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「鳩吹や慰ながら病あがり 命ひらうて遠山を見る」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一一)

鳩吹の補助注記

日葡辞書」には「Fatofucu(ハトフク)。すなわち、シシブエ」とある。挙例の「鳩吹」は「はとふく」と読んだか。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android