鴨脚光長(読み)いちよう・みつなが

朝日日本歴史人物事典 「鴨脚光長」の解説

鴨脚光長

没年:没年不詳(没年不詳)
生年:文政9.4.10(1826.5.16)
幕末の非蔵人。公家と地下官人の間にあって,御所内の諸務担当を職務とする身分の出身。安政5(1858)年3月,同志の非蔵人五十余名と条約調印反対を建議。のち尊攘運動に接近,文久3(1863)年の8月18日の政変で参朝停止の処分を受ける。慶応3(1867)年1月処分解除,同年12月,王政復古の前日には岩倉邸にあり,松尾相永,松尾相保,中川元績,吉田良栄らの非蔵人と共に政変の準備に当たる。翌明治1(1868)年参与,次いで宮内省に入る。同10年王政復古の功を追賞され300円を下賜された。

(井上勲)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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