建議(読み)けんぎ

精選版 日本国語大辞典 「建議」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぎ【建議】

〘名〙
意見役所上位の人、機関などに申し述べること。また、その意見。建白
※続日本紀‐宝亀六年(775)一〇月壬戌「建議創作筑前国怡土城
随筆・折たく柴の記(1716頃)中「京・大坂等の所を経廻して帰り参りしのちこれらの事ども建議せしかば」 〔漢書‐賈捐之伝〕
旧憲法の下で、帝国議会の各議院が政府に対して意見や希望を述べること。
大日本帝国憲法(明治二二年)(1889)四〇条「両議院法律又は其の他の事件に付各々其の意見を政府に建議することを得」

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デジタル大辞泉 「建議」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぎ【建議】

[名](スル)
意見を申し立てること。また、その意見。「建議書」
明治憲法下で、両議院が政府に対して意見や希望を申し述べること。
[類語]献策上申具申献言進言答申建白建言申し立てる物申す

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普及版 字通 「建議」の読み・字形・画数・意味

【建議】けんぎ

意見を上申する。〔漢書、賈捐之伝〕(こもごも)し、年定まらず。上(しやう)、司と、大いに軍を發することを議す。捐之議して以爲(おも)へらく、當(まさ)につべからずと。

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