鹿の角を蜂が刺す(読み)シシノツノヲハチガサス

デジタル大辞泉 「鹿の角を蜂が刺す」の意味・読み・例文・類語

鹿ししつのはち

鹿しかの角を蜂が刺す」に同じ。

鹿しかつのはち

鹿の角を蜂が刺しても、鹿はなんとも感じないように何の手ごたえもないことのたとえ。鹿ししの角を蜂が刺す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鹿の角を蜂が刺す」の意味・読み・例文・類語

しし【鹿】 の 角(つの)を蜂(はち)が刺(さ)

  1. ( かたい鹿の角などを蜂が刺しても、鹿は何とも感じないところから ) 全く感じないで平気でいる。いっこうに手ごたえがない。なんの痛痒(つうよう)も感じない。蛙の面(つら)へ水。のれん腕押し。しかの角を蜂がさす。
    1. [初出の実例]「ししのつのをはちがさひたやうにして、やくたいがなひ」(出典:虎明本狂言・梟(室町末‐近世初))

しか【鹿】 の 角(つの)を蜂(はち)が刺(さ)

  1. しし(鹿)の角を蜂がさす
    1. [初出の実例]「申ぶんとてござらぬと木ではなこくるしかのつのはちのさいたるごとく也」(出典:浄瑠璃・心中恋の中道(1715か)上)

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