鹿野沢村(読み)かのさわむら

日本歴史地名大系 「鹿野沢村」の解説

鹿野沢村
かのさわむら

[現在地名]遊佐町鹿野沢

大淵おおぶち村の北にあり、西は天神新田てんじんしんでん村。縄文時代の集落跡、奈良―平安時代の集落跡・窯跡、奈良―室町時代の窯跡がある。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では鹿沢村とみえ高二〇七石余。寛永元年庄内高辻帳では鹿野沢村とあり高一九三石余。享和三年(一八〇三)には家数三〇・人数一六二(「村数家数人高控帳」斎藤文書)庄内要覧によれば免六ツ一分、家数は天神新田村を含めて三一、新田高二四石余、免三ツ八分、同組頭興目四石余、免二ツ七分。当村は鹿野沢組の組元で、大組頭後藤氏は代々当村に住んだ。組頭興目はその役料。のち平津ひらづ村の斎藤氏に代わり平津組と称した。


鹿野沢村
かのさわむら

[現在地名]水上町鹿野沢

湯原ゆばら村の北、利根川沿いの村で、清水しみず峠越往還が通る。永禄六年(一五六三)九月一四日の河田長親宛行状写(反町英作氏所蔵文書)に「鹿野之村」がみえるが、当村のことであろう。寛文郷帳では高六石余(畑方のみ)、沼田藩領。寛文三年(一六六三)真田領村高書上控では高九六石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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