麻績町村(読み)おみまちむら

日本歴史地名大系 「麻績町村」の解説

麻績町村
おみまちむら

[現在地名]麻績村麻績

江戸時代松本藩領麻績組の中の宿場町。中世の山城麻績城の南山麓に展開する。麻績盆地の中心で、筑北中学校の敷地内からは弥生時代の遺物を出土し、この地をめぐって麻績塚・武士ぶす塚・山伏やまぶし塚・梶浦かじうら古墳など土墳・土石墳を交えた七世紀頃と推定される古墳跡が残っている。「和名抄」にある更級さらしな郡の麻続(績)郷はここが中心とみられ、村の東方の宮本には麻績神明宮がある。

天正検地では麻績郷八九一石六斗二升一合とあり、慶安二年(一六四九)の検地時には一千二七九石九斗九升六合と増高されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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