麻鞋(読み)まがい

精選版 日本国語大辞典 「麻鞋」の意味・読み・例文・類語

ま‐がい【麻鞋】

  1. 〘 名詞 〙 麻糸を編んで作った浅い沓(くつ)。おぐつ。
    1. [初出の実例]「凡除著鞋之外。通著麻鞋」(出典延喜式(927)四一)

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普及版 字通 「麻鞋」の読み・字形・画数・意味

【麻鞋】まあい

麻のわらじ。〔顔氏家訓治家(げふ)下に一領軍り。貪積已甚(はなは)だし。~後、事に坐して法に伏す。其の家(しる)すに、鞋一屋、衣數庫、其の餘の財寶、(あ)げて言ふべからず。

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世界大百科事典(旧版)内の麻鞋の言及

【くつ(沓∥履)】より

…牛皮底の紫色綾布のくつは挿鞋といい天皇や皇后が上ばきに,表を錦,内側を絹布で張った錦鞋は女官が,糸を編んだ糸鞋は幼帝や皇太子,舞楽の舞人が用いた。麻で編んだ麻鞋(まかい)は諸衛の宮人が,わらの草鞋は衛士がはいた。これが平安時代中ごろには鼻緒式のわらじに作り変えられた。…

※「麻鞋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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