故事成語を知る辞典 「黍離の嘆」の解説 黍離の嘆 昔、栄えていた町が、すっかり荒廃してしまったことに対する嘆き。 [由来] 「詩経―王風」に収録された「黍離」という詩から。紀元前七七〇年、異民族の侵入を受けた周しゅう王朝は、都を鎬こう京けい(現在の陝せん西せい省西安市付近)から、洛らく邑ゆう(現在の河南省洛陽市)へと移して、難を逃れました。その後、周王朝のある貴族が鎬京を訪れた際に、かつての王宮が穀物畑になってしまったようすを見て作ったのが、この詩。「彼かの黍、離離りりたり(あのあたりでは、キビの穂が実って垂れている)」という中にたたずんで、時勢の変化を嘆いています。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by