時勢(読み)じせい

精選版 日本国語大辞典 「時勢」の意味・読み・例文・類語

じ‐せい【時勢】

〘名〙 時代の推移してゆくいきおい。世の中のなりゆき。
玉葉‐治承四年(1180)二月一一日「下官難加冠、此事甚無用心、然而自出仕之日生涯、加之聊依存旨、不時勢、当時後代為謗之基歟」
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初「かかる物価沸騰の時勢(ジセイ)に及んで割烹店などへまかりこすなんちう義は」 〔戦国策‐斉策下・閔王下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「時勢」の意味・読み・例文・類語

じ‐せい【時勢】

移り変わる時代のようす。世の中の成り行き。時代の趨勢すうせい時流。「時勢に後れる」
[類語]時流風潮時局時代色流行はやり時好好尚トレンドモードファッションブーム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「時勢」の読み・字形・画数・意味

【時勢】じせい

時のなりゆき。時代の趨勢。〔荘子秋水〕堯に當りて、天下窮人無し。知の得たるに非ざるなり。・紂に當りて、天下に人無し。知の失はれしに非ざるなり。時勢(たまたま)然るなり。

字通「時」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android