黍離(読み)ショリ

デジタル大辞泉 「黍離」の意味・読み・例文・類語

しょ‐り【×黍離】

《「詩経」王風の詩「黍離」が、荒れ果てた古都をうたったとされるところから》滅亡した国の都のあとにキビが生い茂って荒れはてた光景。世の栄枯盛衰を嘆く語。「黍離の嘆き」

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精選版 日本国語大辞典 「黍離」の意味・読み・例文・類語

しょ‐り【黍離】

  1. 〘 名詞 〙 ( 黍(きび)が茂ったさびしい光景の意。「詩経‐王風・黍離」の「彼黍離離、彼稷之苗」が、周の東遷ののち、旧都鎬京を見て悲しんでうたったものと解されているところから ) 旧都が荒れはてたこと。すぎさった栄華、世の移り変わりを嘆くたとえ。
    1. [初出の実例]「三百篇中黍離句、不人作鉄心腸」(出典:松山集(1365頃)題古寺壁)
    2. [その他の文献]〔曹植‐情詩〕

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普及版 字通 「黍離」の読み・字形・画数・意味

【黍離】しより

亡国を嘆く詩。〔詩、王風、黍離序〕黍離は宗を閔(うれ)ふるなり。の大夫行役して宗に至り、故(もと)の宗宮室を(よぎ)れるに、盡(ことごと)く禾黍と爲る。~彷徨して去るにびず、是の詩を作る。

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