黒松浦(読み)くろまつうら

日本歴史地名大系 「黒松浦」の解説

黒松浦
くろまつうら

古代の都治つち(和名抄)の北東端で、現江津市黒松町の海岸部。現江津市都治町の森家に伝わる天正九年(一五八一)三月成立の都治殿御家中御給地目録に「四貫三百前 黒松名 惣左衛門」とあり、黒松浦には「黒松名惣領居屋敷」のほかに「宝屋々敷 長給」など五ヵ所が都治氏の被官の給地として存在した。黒松浦は下都治分に属して都治氏の支配下にあったが、四年後の成立とみられる小笠原長旌所領目録(島根県史)には下都治村は小笠原氏領とみえるので、黒松浦も都治氏の支配から離れたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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